名入れに関すること
抜染(ばっせん)とペンテックスについて
通常、お名入れ、家紋入れにつきましては染め上がった生地の上に文字、家紋等を入れる抜染(ばっせん)またはペンテックスという技法を用います。お名入れに関して、文字色をホワイトでご指定の場合、特にご指定の無い場合には「抜染」を使わせてい頂いております。他の色に関しては、通常ペンテックスという手法を用います。ペンテックスでのホワイトをご希望の場合はその旨お伝えください。ペンテックスという手法は、生地の上に樹脂系の絵の具のようなもので文字を描く方法です。一方、抜染は生地の色を白く染め抜く方法です。但し、染め抜くと言っても生地の裏まで完全に色が抜ける訳ではありません。強い薬を使うと生地を痛めることもあり表面のみ色が抜けるものを利用しています。抜染はペンテックスに比べて若干の滲み(にじみ)が生じることがありますが通常のお名前については問題にはならないということで通常こちらでさせていただいております。一方特殊なロゴ・特殊な家紋などで細かな線のあるものについては通常ペンテックスで行います。
家紋入れは?
家紋入れをご希望の場合、型がある場合には刷り代のみ(525円〜)で家紋入れが可能です。お入れする家紋並びに大きさごとに型が必要になりますので最初に型の有無を確認しますので家紋の画像をお送り頂くか、家紋の名称をお知らせください。名称をお知らせ頂きました場合にはこちらで対象となる家紋の画像をご用意してお送りさせて頂きますのでご確認をお願い致します。
型がない場合、単純なデザインの家紋であれば3,150円で型の作成が可能です。家紋のデザインによっては抜染、ペンテックスによる名入れのために細部が潰れないように線の太さ、間隔等の補正を行う必要があり、その場合にはトレース作業3,150円〜と型代3,150円が必要となります。(詳細につきましては、事前に確認してお見積りさせて頂きます)
お名前、家紋を染め抜く場合は?
結納に用いられる紬(つむぎ)の風呂敷等に家紋やお名前を入れる場合や10cmを超える大きさで家紋、名前を染め抜く場合は「糊置き、引き染め」と言う、白生地から名前、家紋を染め抜く方法を用います。白生地の段階で文字や家紋の部分が染まらないように伏せ糊(ふせのり)と呼ばれる糊を置き、刷毛で染料を塗って生地を染めます。後に伏せ糊を洗い落とすと糊が置かれた部分は染まっていないため文字や家紋が染め抜かれます。1ヶ月程度の日数が掛かること、入れる名前、家紋等の仕様によって異なりますのでその都度見積りの上対応させて頂きます。
外国の方のお名入れは?
日本語以外の文字でもお名入れは可能です。但し、お名前毎に型代525円〜が別途必要となります。コンピューター上のフォントで対応できない言語の場合には名入れの原寸大で版下となる精度の画像データをご用意ください。
色に関して
慶弔両方に使える色、フォーマル/カジュアルなお色は?
一般的に紫、紺、鉄紺、グリーン、朱色等濃いお色の無地のお袱紗がフォーマルなものとされています。その中でも一番フォーマル度が高いものが紫と考えられます。
紫、紺、鉄紺、グリーンは慶弔両方のお席で利用することができますが、朱色、レンガ色、紅緋(べにひ)色、金茶、桜色、ピンク等赤系、金系のお色は慶事専用となりますので弔事の席でのご利用はできません。
利休色、藤色、グレー、若草色、若竹色、水色等は慶事、弔事の両方の場でお使い頂くことができますが、紫、紺、鉄紺、グリーン等の濃いお色に比べてカジュアルなお色、お洒落なお色という認識になりますので、四十九日以降の少し砕けたお席でご利用頂頂いたほうが失礼がなく安心です。
藤色は紫色の薄い色という認識ですので弔事にも使えますが、お洒落な色の部類として扱われますのでフォーマル度の高い席ではお控えになられれば確実です。(喪主のお立場では紫、紺、鉄紺、グリーン等濃色の一番フォーマル度の高いものをお選びください)
また特別に追悼の意を表す意味でデザインされている蓮や百合等の花柄や宗教的な意味を持つ柄以外の柄、刺繍の入ったものもカジュアルなものと認識されますので弔事の席では無地のものご利用頂くのが無難です。
人気のあるお色、男性向け、女性向けのお色は?
女性のお客様に人気があるお色は、藤色、桜色、ピンク色等です。藤色は比較的カジュアルな席であれば慶事のみならず弔事のお席でもお使いになれますので便利ということもあり人気があります。
男性向けのお色としては若草色、若竹色、水色、鉄紺色等が好まれています。
年配の方にお贈りになる場合には既に何枚かお袱紗をお持ちとも考えられますのでお洒落なお色を、若い方の場合一枚あれば万能に使えるフォーマルなお色をお贈りになる場合もございます。
ご婚礼の引出物の場合、敢えて明るいお色の慶事専用の袱紗、お風呂敷をお送りなる方もいらっしゃいます。「このお袱紗が沢山の慶びの席で使われますように」等、お二人からのメッセージを添えられればお二人のお気持ちが伝わる引出物となるものと思います。
ご法事でも七回忌、十三回忌等の故人を偲ぶ席では明るいお色を選ぶお客様もいらっしゃいます。「故人の好きだった色」、「亡くなったご主人が好きだった春をイメージしたお色です・・」等のメッセージを添えらればお送りになる側のお気持ちが伝わる故人を偲ぶお品となります。
ご注文・お支払いに関すること
納期の目安はどのくらいでしょうか?
50〜60枚のお袱紗、お風呂敷で名入れ、箱入れがある場合には概ね3週間のお時間を頂いております。婚礼シーズン等の繁忙期にはお時間が掛かることがございますので早めにご一報頂ければ幸いです。
注文の方法は?
ご注文に際しては以下をメールまたはファックスにてお知らせください。こちらより折り返し確認のメールを送信させて頂きます。(メールをご希望でない場合にはお電話させて頂きます。)
- 生地大きさ(袱紗か風呂敷か)
- 生地の重さ
- お色
- お名入れ、家紋、ロゴマーク入れの有無
- 桐箱、紙箱の有無
- 熨斗、水引等包装、掛け紙の表書き(寿/佐藤 清水等)
- お品物のお届け先
- その他特記事項やご要望、ご質問等
複数のお客様のお名入れがあるご注文の場合にはオーダーフォーム(申込書)をご用意しておりますのでダウンロードしてお使いください。
支払い方法は?
- 商品は宅急便でお送りさせていただきます。
- メールをお受け取りいただくことが可能なお客様には商品お届けの際にお問合せ番号を記載したご案内のメールをお送りいたします。そちらに請求書を添付させていただきますので記載の銀行口座にお振り込みください。(メール不可のお客様には請求書は別途郵送か商品に同梱させていただきます。)
- 概ね1週間程度でのお振り込みをお願いしております。(恐れ入りますが、振込手数料はご負担いただきますようお願いします。)