「伊藤平「色ラボ」」カテゴリーアーカイブ

瓶覗き色

瓶覗き
瓶覗きをイメージして染めました
瓶覗き(かめのぞき)色とは、白に近いごく薄い藍色。染色の際も藍瓶に漬けてすぐに引き上げてしまうことから「瓶覗き」と呼ばれます。日本の伝統色では、藍色の濃い順に留紺>黒紺>紺(勝色)>藍>花色>浅葱>水浅葱>瓶覗きに薄くなりますから、藍色の系統で一番薄い色ということになります。水瓶に映りこんだ青空の色を表現したので瓶覗きとも呼ばれています。梅雨の晴れ間の空のイメージでしょうか。

菖蒲色と杜若色

菖蒲と杜若
菖蒲と杜若をイメージして染めました
6月の色のイメージを独断と偏見で選んでみました。6月の色は菖蒲(あやめ)色と杜若(かきつばた)色(燕子花とも書きます)の二色の紫色で如何でしょうか?アヤメとカキツバタ同じアヤメ科、アヤメ属の植物ですがどちらがどちらか区別が尽き難いイメージがあります。アヤメは山野に生え水とは関係の無い畑にも植えられるのに対してカキツバタは水湿地に群生します。
アヤメの和名は「文目」外花被の基部に稜になった目があること,または葉が並列し綾をなすからと言われています。カキツバタは「書き付けの花」の転訛でカキツバタとなったそうです。杜若色は江戸紫とも呼ばれる深い色合いの赤紫色です。

紫陽花色

紫陽花色(青)
紫陽花の青をイメージして染めました
紫陽花(あじさい)の花が奇麗な季節です。アジサイの名前は藍色の花が集まるという意味の「あづさあい(集真藍)」が変化したものと言われています。白、ピンク、水色、藍色等さまざまなものがあり、また色が変る花としても有名です。 色が変る理由は完全にわかってはいないようですが紫陽花の色素は酸性の土壌では青色が強くでて、中性、アルカリ性の土壌では赤色が強くでることに起因していると考えられています。日本は火山国でさらに雨が多いため土壌が弱酸性で青みの強いアジサイが普通ですが、外国では逆にピンク系統が多く美しい藍色のものはあまり見られないようです。