「コラム」カテゴリーアーカイブ

『MOTTAINAI』(モッタイナイ)キャンペーンの「こころ」

MOTTAINAI
MOTTAINAI シンボルマーク
風呂敷や袱紗でモノを包むことは、そのモノやそのモノをお渡しする(または頂く)相手のことを大事に思う気持ちを表しています。このような自然やモノに体する敬意の概念は日本語以外にはない日本の素晴らしい文化・習慣です。少し古い話にありますが2005年京都議定書で脚光を浴びたワンガリ・マータイさんの「MOTTAINAI」(モッタイナイ)キャンペーンについて書いてみました。 環境分野の活動家としては史上初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんは2005年京都議定書関連行事のため、毎日新聞社の招聘により日本を訪問。その時、同社編集局長とのインタビューで「もったいない」という言葉を知って感銘を受けました。「もったいない」は”wasteful”と同じ意味であって、両方の言葉は環境問題を考えるに重要な概念と話したといいます。 「もったいない」に感銘を受けた後、この意思と概念を世界中に広めるため他の言語で該当するような言葉を探しましたが、「もったいない」のように、自然や物に対する敬意、愛などの意思(リスペクト)が込められているような言葉が他に見つかりませんでした。また消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)、尊敬(リスペクト)の概念を一語で表せる言葉も見つからなかったため、そのまま『MOTTAINAI』を世界共通の言葉として広めることとなりました。 「もったいない」(勿体無い)とは、仏教用語の「物体(もったい)」を打ち消す語で、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表しています。日本の民族信仰である古神道を源流とする神道においては、「散る桜の花びら」や、「吐息の一つ一つ」にまで命が宿るとされ、森羅万象に対して、慈しみや感謝の念をもって接してきました。その心根が「もったいない」という価値観の根底に流れているいます。「もったいない」は日本語にしかない、つまり日本にしかない日本独自の素晴らしい概念と言えます。 『MOTTAINAI』キャンペーンのコンセプト MOTTAINAI それは、失われてしまったものへのせつないキモチのこと Mottainai is the painful longing for things that have been lost. MOTTAINAI それは、時に「めんどくさい」に負けてしまう。ちいさな思いやりのこと。 Mottainai is a small kindness that sometimes loses out to “Mendokusai” MOTTAINAI それは、助けてくれた誰かへのありがとうのコトバです。 Mottainai is a way to say thanks to someone who has helped you. Reduce: 無駄なものをつくらない。 Reduce: Produce less waist. Reuse: 長く何度も使う。 Reuse: Use things over and over for a long time. Recycle: 使い終わったら循環させる。 Recycle: Spread things around so they can be used repeatedly. そして、それを行う人を Respect: リスペクトする。 And Respect: Respect people who value the Mottainai concept. Reduce Reuse Recycle + Respectそれがモッタイナイの「3R+R」。 Reduce Reuse Recycle + Respect There are the ”3R+R” that make up the Mottaina concept. MOTTAINAI モッタイナイ 日本から世界へのメッセージ。 Mottainai, It is a message form Japan to the world. 「あなたができるモッタイナイを続けましょう!」 Keep on doing your part with MOTTAINAI! http://mottainai.info/ 出典:wikipedia