itohei.textileは
ネクタイ生地に
あなたの
想いやメッセージを織り込みます。
 

ネクタイをしなくなったこの時代に何故ネクタイなのか?とよく聞かれるのですが・・・

そもそも自分はあまりネクタイという物理的な「モノ」を織っているというイメージではなく、ビジネスまたはフォーマル、さらには「ここぞ」という時のパーソナルなメッセージボードを織っているというのが私のこの仕事についてのイメージです。
 
ネクタイは自分の想いやメッセージを「首から吊るす(胸に掲げる)」メッセージメディアで、色や柄で自分らしさや、その日の自分のやる気や、想い、メッセージを表現するツールとなるものだと考えています。
 
 スープストック東京の創業者の遠山正道さんがGiraffe(ジラフ=キリン)というネクタイショップを経営されています。Giraffeのコンセプトは、「誰かに首を縛られるのではなく、自らの首をぎゅっと締め上げ、背筋を伸ばし、キリンのように高い視点で遠くを見つめれば、世の中も良くなるだろう。」というもので、自分の気持ちを引き締めるツールとして位置づけています。
 
Projct Texteはそのネクタイにさらに「積極的に、且つ、こっそりと」メッセージや自分の想い、自分らしさ織り込もうというものです。 アイデンティティ、責任、嗜好、思考、愛情、使命、正義等自身の存在認識の起点なる言葉やデザインを織り込むことで「ここぞ」という時に自らに力を与えてくれる一本となります。そんな心を強くしてくれるメッセージを生地に織り込んで自分を表すメディア化するというのがitohei.textileの提案です。

 
 
 
 

[%article_date_notime_dot%]

[%new:New%] [%title%]

[%article_short_17%]

 
 

現在2つのプロジェクトが進行中です。
 
Project Texte
言葉を織り込むテキスタイル
Project Texteは、デザイナーの中家寿之さんのアイディアで生まれたプロジェクトです。

織の制作プロセスを分析し視覚化することで価値化するプロジェクトテクステ(仮):「手(te・技術)」と「手(te・美術)」が交わるところ「X」を可視化。テキストのフランス語。

中家寿之さん(NAKAIE Toshiyuki)1989年長崎県佐世保市生まれ,京都芸術大学卒,京都府在住のデザイナー。京都芸術大学非常勤講師。京都精華大学非常勤講師。

 
織物の経糸(たていと)緯糸(よこいと)の交差を組織と呼ぶのですが、組織の解析は実態顕微鏡を覗いて行います。「糸の交差の最小単位で文字を織ったら面白いんじゃないか?」「ちゃんと織ってあるけど、顕微鏡で覗かないとわからない、ってお洒落じゃない?」そんなやりとりからProject Texteはスタートしました。
 
Projct Texteでは、8ピクセル×8ピクセルの「美咲フォント」を使用して言葉を織り込んでいます。一文字は約3mmの大きさとなります。言葉の連続から生み出される文字列そのものが織物のテクスチャーを作ってくれます。
 
下の画像には「存在次元」という文字が縦にも横にも読めるリピートで織り込まれています。

 
 
Project 単(TAN)
単(TAN)伝統工匠との共創とNFTの活用
Project 単 は建築家の中山勉さんとのコラボレーションプロジェクトです。

「非・黄金比」の多様性と個性を活かした幾何言語を用いて、自然素材の創作に取り組む、我が国各分野の職方との「共創」により表現することを目指します。畳・瓦・障子といった「単位」の反復による、伝統建築空間の構想に呼応し、生活空間に隣接する自然と、室内の光景を前提とした、各種素材と独自寸法による表現を探求します。
またNFTを活用した各職方の工房環境の支援・発展にも取り組み、後継者の育成・世界市場への挑戦も視野に活動を行います。

経糸本数5,184本(1296本×4ユニット)巾約50cmに横四回同じ柄が織りだされる四釜(よかま)という仕様の機です。経糸1cm辺り100本長の高解像度の織物です。近代的な機は同じ仕様で一度に二点、三点を一緒に織ることができますが逆に一点モノを織ることはできません。一昔前のシャトル機ならではの一点モノ、見本試織に特化して活用していきます。

21世紀の製造業はアイデアとラップトップさえあれば誰もが自宅で始められる。〜クリス・アンダーソン〜 

Wired の元編集長で2006 年に「ロングテール」、2009 年には「Free」の概念を提唱したクリス・アンダーソンは2012 年の著書「MAKERS=21世紀の産業革命が始まる」の中で「カスタム製造とDIY による製品デザインや開発・CAD を武器に、ガレージでもの作りに励む何百万人という「メイカーズ」世代が、製造業の復活を後押しする。」と述べています。 数千本の糸を扱う織物と3Dプリンタでは事情が異なりますが使いやすいCADでデザインされたものが生産機を制御する点では同じで織物事業者は物理的な部分を担当する分業となります。 
これからはクリエイター(プロ・アマを問わず、自分のアイディア・デザインを商品化して売る意思を持つ人)と織物屋がインターネットを介して直接繋がってコラボ作品を作り、SNSを介して販売する時代となると信じ、新しいコミュニケーションの確立を目指します。

ネクタイの仕立て

「セッテピエゲ」「スフォデラート」仕様について

 

「セッテピエゲ」はイタリア語で「7つ折り」と言う意味

セッテピエゲとは、七つ折りのネクタイのことです。イタリア語で「7」をセッテ、「ひだ(折り目のこと)」がピエゲですので、7つ折りを表します。英語ではセブンフォールドタイ(seven fold tie)といいます。実際には8つ折りであったり、10面折り(10=ドゥエチ・ピアゲ)であったり、4つ折り(4=クアトロ・ピアゲ)であったり様々で、細かな仕様が定められているわけではありません。
 

「スフォデラート」は裏地なしの意味

一般的なネクタイは裏地、芯を使用するもので、この仕様を「フォデラート(foderato:裏地)」と言います。フォデラートに対して、裏地を省き、芯を半分または無しで仕立てる仕様を「スフォデラート(sfoderato)」と呼びます。頭の「ス」(S)が否定を表すので「裏地がない」ことを意味します。

ということで、「セッテピアゲ」「スフォデラート」は、裏地・芯無しの、七ツ折り仕様のネクタイという意味になります。もともとネクタイの起こりは、ナポレオンの時代にクロアチアの兵士が識別のために首に巻いていたスカーフが起源とされており、折り仕立てのネクタイはスカーフを折り畳んで首に巻いたネクタイの起源に近いものと言われています。

Texteプロジェクトでは、文字を織りだすためにしっかりした生地設計によって、細い糸で、軽く、キュッとしっかり締まるネクタイ生地となっていましたので、「スフォデラート」「セッテピアゲ」仕様はTexteの生地にマッチした仕様だと思ってます。もちろん、ご希望で芯・裏地ありの仕様でお仕立てすることも可能です。
お好み次第ではありますが、手織りの重厚感のあるどっしりしたボリューミーな風合いのネクタイもありますが、私は軽やかに風に吹かれてそよぐネクタイが好きでこの仕様を選びました。