経糸(たて糸)と緯糸(よこ糸)

織物の場合、単位あたりの経糸(たて糸)と緯糸(よこ糸)の本数が異なるので、織物の縦横の密度に合わせて元絵を意匠図上で補正しなければいけない。うちの機の場合は1:5に近い縦横密度なんだけど1:5にしてしまうと柄作りの制約が大きくなるので、1:4の比率でいけるように機をの打ち込みを少しづつ調整して正円を作る。もともとの丸は1:4の比率で横に伸びた楕円。二枚目の画像、左は調整前、右が調整後。

無地を織りながら織物を整えていく

無地を織りながら織物を整えていく。誤魔化しが効かないから無地は基本ではあるけど一番難しい。杼(シャトル)の内側に獣毛(といっても化学繊維だけど)を貼ったり、杼から糸を出す場所を変えて糸がでるテンションを調節。強すぎれば切れるし、緩すぎると糸が撓んで生地の表面に顔を出してしまう。最適な糸の張りを見つけるためには結局色々やってみるしかない。

シャトル

写真は「シャトル」。日本語では「杼」(ひ)です。杼そのものに糸を能動的に送り出す機能はなく、織りだされる生地に引っ張られて杼から糸が出ていきます。その糸のテンションが足りなければこんがらがるし、高すぎると糸が切れる。この調整はすべて物理的にあれこれ試しながら適正なところまでもっていく試行錯誤の連続です。

Project Texte(テクステ)

Project Texte(テクステ)は、織の制作プロセスを分析し視覚化することで価値化することにより、メイカーズ、デザイナーと「直接つながる」ものづくりを目指す織物のDXプロジェクトです。
テクステは、「手(te・技術)」と「手(te・美術)」が交わるところ「X」を可視化。テキストのフランス語です。
「メイカーズ」は、クリス・アンダーソン(Wired の元編集長で2006 年「ロングテール」、2009 年「Free」の概念を提唱。)の2012年の著書「MAKERS-21 世紀の産業革命が始まる」に記載された「カスタム製造とDIY による製品デザインや開発・CAD を武器に、ガレージでもの作りに励む何百万人という「メイカーズ」世代が、製造業の復活を後押しする。」人々です。
伊藤平はProject Texteを通じて、インターネットを介したメイカーズやデザイナーとの協業によりる織物を製作を推進します。